ミモラン・ライブラリー

 読書が好きで、分野を問わず、結構いろいろなものを読んでいます。ここでは、健康とダイエットに関する書物の他に、いろいろなジャンルで心に響いた本をご紹介していきますので、ご意見ご感想、ぜひともお聞かせください!

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「免疫力がみるみるアップする100のコツ」(主婦の友社/780円・本体)

 この本は、複数の著名な先生方により、「免疫力アップ」をテーマにして編集されたすばらしい作品です。なにしろ、各章で、設問方式のアンケート(チェックリスト)で、自身の体の状態をチェックする項目があり、それにより、もっと読んでみたい気持ちが高まっていきます。

 ここで、この本を読んで、日頃免疫力を気にしている私が、「なるほど」と思ったところを少しだけご紹介しておきます。

~「腸は最大の免疫臓器です」-という言葉には、なるほどと思いました。以前、違う雑誌で、「免疫力を高めることは腸内環境を整えることと言っても過言ではない」-というような文章に触れたことがあったからです。

 善玉の腸内細菌を増やし、悪玉菌を減らしていくことが免疫力アップにつながりますが、その鍵は食生活と運動にあるとのことです。

1) 乳酸菌を摂取する → いろいろなヨーグルトを、1日200gを目標に摂るといいとのことです(癌予防にもつながるようですよ↑)。ヨーグルトは善玉菌の餌となります!

2) 1日350gを目標に、多くの野菜を摂ることが重要だといいます。野菜には腸内細菌の餌となり善玉菌を増やす食物繊維の他、発癌予防物質のポリフェノールなども含まれているようです。

3) ストレスも腸内細菌の状態に大きく関係するようです。物事を前向きに考える人の腸内細菌の状態は、極めて良好だと言われています。

~とにかく、乳酸菌を直接摂取したり、乳酸菌の餌となるオリゴ糖や食物繊維を摂ることは、免疫力をアップするためには欠かせないようです。

 この他にも、免疫力アップのためのおすすめレシピや運動なども、わかりやすく取り上げています。それについては、また別のページでご紹介します。

 なにしろ、わかりやすく、手軽に読めることに加え、自分の体の状態もある程度理解できる、親切に編集された1冊であることは間違いありません。ぜひとも読んでみてください!! (2017年2月21日)

◆「体の自然治癒力をひきだす「基本のおかず」 (12月15日’17初版)」 (1600円・本体)

 15年くらい前に出た本ですが、なんか妙に新鮮な気分で読めました。特に食材と体質、調理方法の陰陽バランス定義には、なるほどと思うところがいくつもありました。

 また、昆布出汁(陰性体質の人向き)、シイタケ出汁(高血圧、陽性体質向け)、スープストック(体質問わず)は、いろいろな料理を健康的なものに変身させるパワーがあると感じたので、是非とも作り置きとして作ってみたいと思います。

 自分としては、過去に勉強した食材の効能を確認しながらレシピを読んでいけたので、非常に頭に入りやすかったですね。健康的でバランスの取れた、美味しいレシピをお求めの方にはお勧めです。ちなみに私は、(東京都北区立中央図書館で借りました。)

*ここでこの本で取り上げている食材と私が実際に食べている一品の効能の共通点を挙げておきます。

1)ごぼうは、日頃の欧米食で酸化した体や汚れた腸を強力に変えます。ニンジンは造血効果が高く、貧血気味の人に最適です。レンコンは豊富な食物繊維を含み、腸の働きを助けるほか、野菜には珍しいビタミンB12が造血を促します。

(私の1品 = 金平ごぼう)

2)大根にはでんぷん、脂肪、たんぱく質を消化する酵素がたくさん含まれています。食べ合わせた養分を体に上手に取り込むだけでなく、あちこちに溜まっている不要物を代謝させて外に出す役割も担っています。

(私の1品 = 大根おろし、切干大根)

3)カボチャはカロテンや糖質補給に活躍します。腎臓やすい臓の働きを助け、利尿や糖尿病に効果があります。

(私の1品 = カボチャ煮)

4)きのこ類は日ごろ肉を摂りすぎの人、高血圧の人、代謝されない不要物が溜まりがちな人に最適です。

(私の1品 = きのこスパゲティー、なめこの味噌汁、きのこスープ)

5)海の野菜、海藻はミネラルという生命力に満ちています。中でも昆布は90種ものミネラルに恵まれ、うまみも養分も海藻NO1です。

(私の1品 = ワカメの味噌汁、茎わさび入り野沢菜・昆布)

6)ひじきには、カルシウムと鉄分が豊富に含まれることから、たっぷりと摂ることが大切です。

(私の1品 = ひじきと大豆と人参の煮物)

7)豆類は誰もが「一物全体食」できる貴重な食材です。大豆には豊富なたんぱく質と脂肪が含まれます。  


(私の1品 = 枝豆、豆腐)

8)胡麻は老化を防ぐほかに、酸化しにくい良質の脂肪分を50%も含んでいます。

(私の1品 = いりごま、胡麻ドレッシング、胡麻わさびドレッシング)  

(10月1日’17)

◆「食材&料理カロリーブック」 貴堂明世 監修(9月30日’17第1刷) 主婦の友社(1400円+税)

 私の場合、持病と薬の関係でカロリー制限をしながら生活しているもので、毎食カロリーをチェックし、記録しています。そんな折、図書館でこの本と出会い、ペラペラめくっていると興味をそそられ、借りる事にしました。

 なにしろ、肉や野菜、調味料、一品料理、スナック菓子からアルコール飲料まで、これでもかというくらいに幅広い分野の多数の食材の摂取カロリーを、写真とともに網羅してあるのでびっくりしました。

 自炊の時など、ちょっとカロリー計算に迷った時には最高の補助レシピ本となること請け合いですね!また、最後の方の「カロリーオフ」の章では、ダイエットのコツが、1日の食事の組合せ(主菜と副菜)とともに分かりやすく解説されています。

 私の場合も持病を抱え、運動ができないもので、体調・体重管理は、食事の摂り方とウォーキングに頼るしかありません。この際、この本を購入することにしました!!!

 みなさんも一度ご覧になってみてください!

(10月8日’17)

◆「奇跡の酢納豆」 石原新菜/若宮寿子 著 (8月24日’17第1刷) (株)宝島社(700円+税)

 タイトルに惹かれて図書館で借りてしまいました。なんか本当に健康的な取り合わせだとは思いませんか?酢と納豆のそれぞれの効能の他に、互いの相乗効果、相加効果を分かりやすく丁寧に説明しているだけでなく、酢納豆をベースにした簡単な一品料理を、体の症状別効果ごとに、写真付きで紹介しています。私もこれらのレシピを参考に、自分なりのレシピを早速考えてみたいと思いました。

酢納豆の作り方はいたって簡単で、市販の納豆に米酢を小さじ2杯まぜるだけです!それぞれのレシピで使用される食材の効能も、酢納豆との相乗効果と合わせて分かりやすく書かれているので、とても参考になりました。今後、「健康&ダイエットレシピ」のなかで、レシピを紹介しくので、よろしくお願いします!

 日頃の生活習慣や成人病、運動不足を気にされている方にはうってつけの一冊だと思います。ぜひ読んでみてください!! (2017年10月23日)

◆「少食のすすめ」 明石陽一 著 (昭和56年12月20日第9刷) (株)創元社

 私も病気と服用薬の関係から、カロリー制限を課せられていることから、そのタイトルに惹かれ、借りてみる事にしました。テーマは、「少食により、胃腸を十分に休ませ、老廃物を取り除くことが、健康にとっていかに大切であるか」を、著者自身と診て来た患者の経験から、様々な角度から説明しています。

 特に、「基本カロリーが2300kcalだなんて、だれが決めたんだ!」という考えは、私のポジションからすると、親しみを感じます。著者の言う基本摂取カロリーは、1800kcalで、場合によっては、1200~1300kcalでも良いとの事です。

 私の場合、飲み食いすべて含めて、1680kcalと決まられていますが、それでも何もしないと太ります。体が少し不自由で運動ができないことから、休み休みですが、毎日10000歩以上歩くよう心がけています。お陰様で、6年半くらい前と比べ、25kgくらい、体重を絞ることに成功しましたが、その間、食事にはかなり気を遣って来ました。

 この本でも述べられていますが、「欧米型」の重い食事を減らし、野菜、豆類、魚類を中心とした「純日本型」のあっさりした食事を心掛けてきたことにより、血液検査を受けても、持病の数値以外の内臓に関わる数値は、ほぼ正常に戻りました。

 また、この本では、簡単な健康食の作り方なども取り上げられており、何品か作ってみようと思うものもありました。要は、基準摂取カロリーは人によって異なり、運動量によって異なりますが、過食は百害あって一利なしだということです。少食は「胃腸を健康にする」ことにより、健康の促進が期待できることをわかりやすく解説しています。

 ちょっと古い本ですが、読んでみる価値は十分あると思いますよ!!

◆「最小の努力でやせる食事の科学」 オーガスト・ハーゲスハイマー 著 8月30日’17第1刷 (株)講談社 (1300円+税)

~この本は、ちょっと集中して読んでしまうほど面白かったです!!強調しているのは、「太る原因は、油(脂質)ではなく、糖質」であるということです。そもそもカロリーは、痩せたり太ったりすることに直接関係しないとのことです。

 なぜ太るかというと、油をカットしても、糖質を摂りすぎているからだということです。良質な油なら、どれだけ摂っても害はないし、太ることはないようです。体脂肪になるのは余った糖であり、油ではありません。余った油分は体の外に排出されるだけです。逆に余った糖は、体内に蓄積されます。

 糖のエネルギーと脂肪のエネルギーの違いは、糖のエネルギーは即効性がある代わりにすぐなくなってしまいます。脂肪は糖のエネルギーに比べれば即効性はありませんが持続性があって、疲れにくいエネルギーになります。

 スタミナのある体ににしたいのなら、良質な油を積極的に摂った方がいいです。満腹感が得られる点もダイエットという観点からお勧めとのことです。すぐになくなって次の補給を要求する(つまり空腹になる)糖のエネルギーと比べると、持続性があって、腹持ちがいい脂肪は優れたエネルギーと言えるそうです。

(食事の摂り方のアドバイス)

①炭水化物は、1回に握り拳1個分(米+他の食材に含まれる炭水化物)を目安にする!

②野菜は生で食べるにこしたことはない!

③肉も生に近い形で食べたほうが良い!(炒め<焼く<茹でる<生)!

④果物の果糖はデブの元!

⑤揚げ物は単なる糖質よりさらに最悪!

~揚げ物をするほど高温に耐えられる自然の油はない。→酸化した油を摂ると、活性酸素や過酸化脂質という有害物質が体内に増え、それにより細胞も酸化し傷ついてしまうそうです。傷ついた細胞は正常に機能できなくなり、やがて炎症反応を起こします。→その影響は臓器にまで広がり、老化や病気を引き起こすようです。つまり、「酸化は炎症を引き起こす」―ということです。

 「炎症はすべての病気のもとになる」と言ってもいいほど、大きな体の不調に関係しているそうです。体内に炎症があると、コレステロール値が上がりますし、慢性的な炎症は、心臓病、脳卒中、ガン、アルツハイマー症を引き起こします。たっぷり衣のついた天ぷら、フライドチキンやドーナッツといった揚げ物は、糖質だけでなく、酸化した油も同時に摂ることになり、「炎症」の原因となる最悪な食べ物です。

⑥糖の摂りすぎは、老けるスピードを速める

~最近では、「老化=AGEs化」ととらえられています。タンパク質である体の組織が糖と結びついて、体温で加熱され、AGEs(終末酸化産物)という物質に変化するとの事です。そうすると、組織がうまく機能しなくなったり、傷ついて炎症が起きたりして、体は老化に向かいます。

 そのプロセスには「糖」が密接に関係しています。細胞で使い切れない糖は、脂肪細胞で、体脂肪として蓄積されます。それでもまだ使い切れずに糖が残っていたり、常時ものを食べて糖が補給されている状態だと、体内では常に糖が余り続けている状態が続きます。

 つまり、体の組織は「砂糖のシロップ漬け」になているのと同じ状態になるようです。それが長く続くと、体のあちこちの組織が、まるで砂糖にまぶされたようになり、体温で長年にわたって加熱され続けることで、徐々にAGEsへと変化していくとのことです。

 タンパク質がAGEsに変化にすると、その部分はかちんかちんに固まってしまいます。血管や靭帯、関節、筋肉など、動きがあるところが固まってしまうと、「動いて、切れて、壊れて、裂けて、炎症を起こす」―ということになります。

 タンパク質がある体の組織のあらゆる場所でAGEs化が起きる可能性があることを、著者は強調しています。

(例) 目でAGEs化 → 白内障、 骨でAGEs化 → 骨粗鬆症、血管でAGEs化 → 動脈硬化、            皮膚でAGEs化 → シミ、 脳でAGEs化 → アルツハイマー症 など

⑦「カロリーが多い=太る」という発想を捨てるのは難しい!

 例えば、夕食にサシのたっぷり入った和牛サーロインステーキ200g(996kcal)を食べたAさんと、ダイエットのため、もっとローカロリーの梅干し入りのおにぎり2個(538kcal)を食べたBさんとでは、どちらが太るでしょうか?従来のカロリー論で言えば、Aさんですが・・・。

~それぞれの食べ物がどう分解して吸収され、代謝されるか見てみると → Aさんの食べた和牛サーロインステーキのメインの栄養素は「タンパク質」と「脂質」です。 → でも、アミノ酸は脂肪のように、余っても体内に蓄積できず、余った分は排泄されます。脂肪は分解されて脂肪組織に蓄えられ、エネルギー源となったり、コレステロールの材料となって細胞膜の構築・維持の役目を果たします。 → 大事なことは、ステーキには糖質がほとんどないので、血糖値がほとんど上がらず、脂肪をため込む役割をするインスリンの分泌も増えません。 → そのため体は、血糖値を維持するために、脂肪をエネルギーとして、たんぱく質からぶどう糖を作り出すようになります(糖新生)。 → Aさんの場合、糖質を摂っていないので、脂質がエネルギー源として利用され、足りなければさらに中性脂肪など体脂肪も消費され、結果として痩せやすくなるようです。

 Bさんの場合、食べたおにぎりのメインの栄養素は「炭水化物」です。 → 握りこぶし1個分以上の「糖質」を摂っているので、血糖値が急に上がり、インスリンが大量に分泌されることになります。 → インスリンは余った油を「中性脂肪」としてため込む役割があります。 → だからBさんはAさんと比べると、カロリーが低い食事をしたにもかかわらず、確実に体脂肪が増えてしまうのです。

⑧「いい油」

(1)「飽和脂肪酸」(常温で固体、半固体の油)

~肉の脂身、バター、ラード、ココナッツオイル(加熱調理に向く)

(2)「不飽和脂肪酸」(常温で液体の油)

⑨「悪い油」

~気を付けたいのは、いい油でも、酸化してしまえば悪い油になってしまうということです・・・↓。

*「不飽和脂肪酸」は加熱に弱いが、「ごま油」や「オリーブオイル」は、軽い炒め物や弱火での調理ならOK!

*加熱調理に向くのは、「バター」、「ラード」、「ココナッツオイル」などの「飽和脂肪酸」です!

*高温で調理する「揚げ物」は酸化するので避けること!

*絶対に避けたい悪い油は、化学的に加工された植物油とトランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング、マヨネーズ)、及びサラダ油!

⑩「最小限の努力で効果が出る食事の6つのルール」

(1)「生の緑の葉野菜を毎食たっぷり摂る」

~緑が濃い野菜には、豊富なビタミン、ミネラルが含まれているそうです。ほかにも、「フィトケミカル」(抗酸化作用を持つ植物由来の化学成分)が含まれていて、なかでも「クロロフィル」(葉緑素)は、体内の毒素を排出してくれる効果に優れており、「クロロフィルが豊富な緑の野菜の摂取が多い人はガンの発生率が低い」-という論文も発表されているそうです。

例:ベビーリーフ、水菜、ルッコラ、クレソン、ブロッコリースプラウト、パセリ、バジル 等

(2)「いい油をきちんと摂る」

~葉や愛や肉、魚にドレッシングやソースとして、「ごま油」や「オリーブオイル」をたっぷりかけましょう!

(3)「たんぱく質を十分に摂る」

~日本人はタンパク質不足の人が多いそうなので、毎食意識して摂るようにした方がいいようです。最低でも1食で20~25gのたんぱく質を摂りたいので、足りないなと思ったら、卵で補いましょう!

(4)「炭水化物は毎食握りこぶし1個まで」

太る原因は、カロリーでも油でもなく糖質、つまり炭水化物や甘いものです。全体の炭水化物の摂取量を、毎食、「握りこぶし1個分」に抑えられれば、インスリンの分泌も抑えることができます!

(5)「栄養のあるおやつを食べる」

~「おやつ=甘いものを食べる」-ではないようです。日本人に不足しがちなタンパク質など、3度の食事で足りない栄養を補うためのものです。おやつでしっかり栄養を摂っていれば、脳は満足するので、食事の暴走を防ぐことができるとの事です。エッグスムージーやナッツ類、ゆで卵がお勧めです!

(6)「アルカリ性食品を毎食摂る」

~私たちが日ごろ食べている食事は、ほとんど酸性に偏っているそうです。そうするとpHバランスをとろうとして、体に大きな負担をかけてしまいます。

 少しでも体の負担を減らして健康になるには、酸性を中和するアルカリ性食品を毎食意識して摂る必要があるようです。アルカリ性食品は、生の野菜、エキストラバージン・オリーブオイル、くるみ、海藻などです。たっぷりエキストラバージン・オリーブオイルをかけた生の葉野菜は、本当に理想的なアルカリ性食品だそうです!

★「お皿に置く食材の面積で食事を考える方法」

①大皿をイメージして、その半分を緑の葉野菜で埋める

②メイン料理を置き、余ったスペースにご飯またはパンを置く

③最後に、野菜をx中心にオリーブオイルやごま油をたっぷりかける!

~なんか「いいもの」と「悪いもの」、「やっていいこと」と「悪いこと」がメリハリよく語られていて、とても読みやすい本でした。特に、普段、何気なく摂っている「油」に関しても、十分注意して選択して使っていかなければならないことを知っただけでも、十分価値があったように思います。

 人によって、参考になる部分はまちまちだとは思いますが、とにかくためになる本だと思います!ぜひとも一度ご覧ください!(2018年3月18日)

◆「酢ピーナッツでやせる!血管を強くする!」 関口絢子 著 2月9日’18 第1刷 (株)宝島社  (990円+税)

 前回、「酢納豆」を取り上げた本をご紹介しましたが、この「酢ピーナッツ」に関する本も非常に面白かったのでご案内することにしました。

 ピーナッツの薄皮には、「レスベラトロール」というポリフェノールが含まれています。これには強い「抗酸化作用」があり、細胞や血管を老化させる悪性の活性酸素を取り除く働きがあるようです。

 また、「レスベラトロール」には、老化を遅らせる長寿遺伝子(=サーチュイン遺伝子)のスイッチを入れて、、働きを活性化させると言われています。適量であればそれほど悪いものではない「活性酸素」ですが、抗酸化力があるものを摂取するのと同時に、体内で作られる量を減らすことも大切のようです。

*「活性酸素が発生する主な原因」                                                    ~激しすぎる運動、放射能、大気汚染、タバコ、電磁波、過度の飲酒、殺虫剤や農薬、ストレス、加工食品や食品添加物、ウイルス、紫外線、排気ガス など

*「ポリフェノール」~植物の色素や苦味、渋みの成分のことで、光合成で作られる化合物の総称。(例:カテキン、アントシアニン、イソフラボン、レスベラトロール など)強い抗酸化力と殺菌力を持ち、活性酸素を除去して新しい細胞を作り出す働きを助けるので、生活習慣病の予防やアンチエイジングなどに広く利用されています。

 ピーナツの主成分は、「オレイン酸」という不飽和脂肪酸です。これは善玉(HDL)コレステロールをそのままに、悪玉(LDL)コレステロールの上昇を防ぐと言われています。悪玉コレステロールの上昇を防ぐ「酢ピーナッツ」は、うってつけの食材といえます!!

 酢を摂ることで、「酢酸」という成分が高めの血圧を下げ、安定させるという結果が出ています。一度に大量にを摂るよりも、少量を毎日摂る方が効果的だそうです。

 また、ピーナッツなどはGI値が低く、血糖値が上がりにくい食材です。合わせて、食酢メーカーの臨床実験で、食事と一緒に酢を摂ることで、食後の血糖値の上昇がゆるやかになrなるという報告があり、「酢ピーナッツ」は血糖値の上昇を抑えることが期待できます。   

*「GI値」~食後血糖値の上昇度を示す指標。(GI値が70以上の食品 = 高GI食品、 50~69の間の食品 = 中GI食品、50以下の食品 = 低GI食品という。

 ピーナッツには、ビタミンB群、ビタミンE,、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄分、亜鉛など、ダイエットで不足しがちなビタミンやミネラルも豊富です。低GIで空腹時に食べても血糖値が上がりにくいので、普段つい食べてしまうお菓子を、「酢ピーナッツ」に置き換えてみるのもお勧めです。また、「酢ピーナッツ」に使われる酢には、代謝を高めて脂肪燃焼を活発にしたり、内臓脂肪を減少させる働きがあるそうです。   

 ピーナッツに含まれる「オレイン酸」(不飽和脂肪酸)は、腸を刺激してぜん動運動を起こし、便通をスムーズにしてくれる効果があります。また、硬くなった便を柔らかくしたり、便通を滑らかにしてくれます。

 ピーナッツは、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類の食物繊維を含んでいます。水溶性食物繊維は、糖質の消化吸収をゆるやかにしたり、余分な脂質を体外に排出する働きがあります。不溶性食物園医は、便のかさを増やしたり、腸のぜん動運動を刺激します。便秘を予防、改善するには、どちらの食物繊維も欠かせません。   

 また、ピーナッツは、腸内の水分を調節して腸内環境を良くし、便通を整える「マグネシウム」も豊富です。    

*「水溶性食物繊維」(水に溶ける)~熟した果物、サトイモ、大麦、昆布、ワカメ、なめこ、オクラ、アボカド など

*「不溶性食物繊維」(水に溶けない)~野菜類。豆類

「不溶性2 : 水溶性1」がベストと言われています。 

~認知症の原因は、「アミロイドβタンパク」というタンパク質が脳に過度に蓄積されるためだと言われています。疑似的にアルツハイマーの状態にしたマウスを使った実験では、「記憶」や「学習能力」低下しないという結果が出ています。   また、ピーナッツは、ビタミンB群のコリン、レシチンという物質を含んでいます。これは脳内で「アセチルコリン」という神経伝達物質を作る材料となります。このアセチルコリンは、記憶力や認知能力に関わっているとされています。        ある実験によると、胎児から長時間、コリンを摂取し続けたマウスの記憶力が向上し、しかも記憶が長く保持されると発表されました。このことから、ピーナッツには、記憶力や学習能力を高める効果が期待できます。

 日本人の死因の1/4が、「血液の疾患」によるものです。「心疾患」は、心筋梗塞や虚血性心不全など、心臓の病気や循環器の病気のことであり、「脳血管疾患」は、脳梗塞や脳卒中など、脳の血管の病気のことです。            主な原因は「動脈硬化」などの血管の異常で、加齢や食の欧米化、運動不足といった背景もあり、日本では激増しています。

 血管の老化や病気は、日頃の生活習慣を見直せば減らすことができます。特に大切なのが食生活です。「肥満」は悪玉コレステロールの働きを助長するので、肉や揚げ物、バターなどの食べ過ぎや、お酒の飲みすぎに注意して、「適正体重」に近づけるようにしたほうがいいようです。悪玉コレステロールを下げる「酢ピーナッツ」を生活に取り入れるのも一つの方法です。                                                         

*「動脈硬化の原因」 = 「加齢」 + 「悪玉コレステロール」

 「高血圧」の状態を放っておくと、動脈硬化が促進し、脳卒中や心不全、慢性腎臓病などの重大な病気につながります。毎日の食生活の中で、まず見直したいのが「食事の塩分の摂取量」です。できるだけ減塩を心掛けましょう。    (1日当たりの塩分摂取量の目標=6g以下)

 「動脈硬化」を起こした血管は血液をうまく送り出せなくなるので、心臓に負担がかかったり、内側にコレステロールなどが沈着して血管が狭くなります。すると必要な酸素、栄養がいきわたらなくなり、臓器や組織が正しく機能しなくなります。 さらに血管が詰まると、臓器や組織が壊死してしまうこともあり、最悪の場合は、心筋梗塞や脳出血になります。心臓の筋肉に血液を送っている冠動脈が動脈硬化を起こして血流が悪くなると、心臓の筋肉が栄養不足になります。その結果、胸が苦しくなったり、痛くなったりするのが「狭心症」です。さらに動脈硬化だ進んで、「血栓」によって血液が止まり、筋肉の組織が死んでしまうのが「心筋梗塞」です。

 「脂質異常症」とは、悪玉のLDLコレステロールや血液中の「中性脂肪」が必要以上に増える、または善玉のHDLコレステロールが減った状態のことです。コレステロールとは、体内の「細胞膜」を構成する成分ですLDLが血管中に油分を運び入れ、HDLが血管中から油分を運び出す働きをしていますが、LDLが蹴血管中に溜まりすぎrと「動脈硬化」を引き起こします。また、「中性脂肪」も血管の障害になります。原因としては、肥満、過食、運動不足、喫煙、過度の飲酒、ストレスなどです。

◆最後に「酢ピーナッツ」の作り方をご案内します!

🍀用意するもの

①薄皮付きピーナッツ(素炒めもしくは殻をむいたもの)200g

②醸造酢 300ml (私の場合は「穀物酢」)

③保存容器

❤作り方

(1)ピーナッツは薄皮をむかずにボウルや容器に入れて、かぶるくらいの酢を注ぎ入れる

(2)煮沸消毒した保存容器に移して蓋をして、冷蔵庫で3日間保存する

(3)ピーナッツが酢を吸ったら、酢を継ぎ足す(分量外)

(4)漬けて5日目で完成!

 いや~、出来上がりを見て最初にびっくりしたのが、一粒の大きさが、「1.5~1.8」倍位、大きくなっていたことです!   味に関しては、ピーナッツの香ばしさを残しつつ、それに程よい酸味が加わり、ほんとうに美味でした!お酒のつまみや、炒め物なんかに加えてもいけます!!

 レシピに関しては「健康&ダイエットレシピ」のほうでまたご紹介します!                             (2018年4月17日)

 

 

 


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